and_MATILDA’s story

《映画×食》想像し、形にする。日々の経過をマイペースに綴る"美味しい"ブログ。

SCENE #15 あさりの酒蒸しと至福の酒を。

 


今夜、一杯如何ですか?

 

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日本酒はそんなに飲めないけど、
なんだか飲みたくなってしまう一品。
 
写真は祖父の晩酌。
 
「至福の時」
という感じで羨ましい瞬間でした。
 
そんな酒のある夜に
 
あさりの酒蒸し。

 

酒蒸し
材料に酒を振りかけて蒸すこと。
 
まだ時期ではないけど、酒蒸し大好きだから一年中食べたい。
 
美味しいあさりは
 
貝の模様や色がはっきりしている。
黒っぽいものより白っぽいもの。
平べったい貝。
 
いつも貝なんて見ちゃいないけど、
よーく見ると
 
ほら、見て
 

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結構綺麗な柄。
 
チェックみたいな
グラデーションみたいな
ツートーンみたいな
 
こんな模様のコートもってる。
 
なかなかいい柄。
 
私、一番右の二番目が好き。
 

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あなたはどれ?
 
 
あさりは砂抜きしておく。
 
海の水みたいにしょーっぱくして、
アルミや新聞紙で蓋をして。
 

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真っ暗にしてあげるとピュッてする。
 
一時間も置いておけば大丈夫。
 
 
水から上げて、鍋に。
 
にんにくオイルを入れて、
あさりを入れて、
酒を。
 
蓋をして少し待つ。
 
蓋を開ける時には、
あさりたちがぱかっと顔を出す。
 
もうすでに美味しい。
 
だけどちょっと待って。
 
塩ぢゃなくて
アンチョビペーストを少々。
 
貝汁に溶け込むと堪らない美味しさに。
 
八百屋さんで買った大根の葉っぱ。
袋にぎゅうぎゅうに入って100円だったんだけど、
葉っぱが好きなもので
荒く刻んでたくさん入れちゃいます。
 
緑が入ると美味しく見えるし。
 

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貝汁をたっぷり吸った葉っぱがまたいい。
 

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この貝汁、
焼いたバゲットに染み込ませて食べるのが好き。
 
余すことなく美味いんだな。
 
まあ、飲食業だと関係ないんだけど
金曜の夜にみんなでワイワイっていう時ではなくて、
 
「今夜は一人で一杯やるかな」
 
そんな日に食べて欲しいですね。
 
例えば平日、水曜の夜とかに。
 
週の真ん中って、なんだか心も体も少しばかりお疲れ気味になる。
 
そしたらさ、
ついつい愚痴ったり
やけになったり
自分の中の「嫌だ!」って叫びを吐き出したくなるんだよね。
 
でも
美味しい一品をお供にしたら、
ちっとは楽しい酒になりそうだ。
 
貝に溜まった汁を
キュッと吸う瞬間、
まだまだ、
真ん中曜日なのになんだか小さな贅沢を感じられる。
 
ほろ酔いで頬を赤らめて、
どんな思いにひたりますか?
 
一日の終わりには良い酒を。
 
そして明日はしゃっきりと。
 

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《 TODAY'S MOVIE 》
深夜食堂 第二部 十三話】
 
製作:2011年/日本
 
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 新宿ゴールデン街の片隅にある小さな食堂、めしや。
営業時間は深夜0時から、朝の7時頃まで…人呼んで「深夜食堂」。
メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないのだけど、マスターができるものなら何でも作ってくれる。この店を舞台に、マスターと客達との交流が描かれる。
 

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今回は、映画ではなくドラマから。
大好きなドラマ。
各回ごと、料理にまつわるエピソードが新宿ならではの人間模様で描かれる。
今の新宿ゴールデン街はここまでの世界観はなさそうだけど。
その思い出がなんか心にすっと入ってきて引き込まれるんです。
料理はどれも素朴なんだけど、魅せ方が本当にずるいっ。
 

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タコさんウィンナーだったり、
お茶漬け、から揚げ、卵焼き…決して贅沢なものではない。
 
だから味の想像もできるし、
きっとその想像する味も家庭により人それぞれ違うでしょ?
 
そこがこのドラマが心に入り込んでくる理由。
 
深夜によだれがたらりとしてしまいそう。
大学の時、夜中にテレビで見て以来ひっそりハマった。
 
好きすぎて誰にも教えたくない店ってあるけど、
正にそんな感じ。
 
だけど、
「あさりの酒蒸し」
を最上級に美味しく食すにはこれを見るしかない。
 

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だから今日はひねりも何もなく素直に、料理に焦点を当ててみました。
 
それに、
ドラマも第二部、第三部と続き、
今年は映画にもなってしまったので、
嬉しくも寂しくも、ひっそりではなくなってしまったので。
 
ちなみに、深夜食堂の世界を楽しむならば
見るのは絶対夜。
 

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まだ日が差すうちに見たら
面白さも美味しさも半減。
ダメですよ。
 
今回取り上げるエピソードは、
マスターの言葉も聞かず、「あさりの酒蒸し」を肴に、店で飲み続けるおレン。
おレンは良い年をして結婚話も無い息子の丈に悪態をつきながら、今宵も酔いつぶれ、背負われて帰っていく。
空手道場で指導をし、生徒の子供たちから慕われている丈は、母とは逆に酒は飲まず、一目置かれるような人格。気がかりなのは母の体調なのだけど、丈は苦労しっぱなしだった母から酒の楽しみを奪えない。
マスター相手にそう話す丈の心に、幼い日の母との思い出が蘇る。
 

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おレンさん…止めても聞かずに、酒を飲む。
この姿、私は祖父を連想する。
 
もう年だから、体が酒に対応できない時がある。
 
とは言っても、
本人はそれが一日のおしまいの合図なのか
言うこと聞かないんだよなー。
 
あまりに幸せそうで
 
近頃は、
もう年だから、飲みたければ飲ませてやりたい。
 
そう思うようになった。
 
「一本だけね」
 
そういって肴にあさりの酒蒸しを出すんです。
 
仕方ない。
 
私のレシピとマスターのレシピは違う。
ドラマで親子が残り汁をご飯にかけてこれまた美味そうに食べる。
 
たぶん、マスターのレシピは米向き。
私のレシピはどちらかというとパン向き。
 
どっちも美味い。
 

ちなみにマスターのレシピはこちら。

優しい歌声のレシピ。

唐揚げのうたなんて、

とても唐揚げのこととは思えない雰囲気に歌ってます。

素敵です。

 


深夜食堂 酒蒸蛤蠣之歌 (HD) - YouTube

 
 
同じ味を食べても
ドラマの中で二人が感じる美味しさはきっと全然違う。
 
 
味覚は舌だけでなく、
人の心にもあるってことですね。
 
 
味は違うんだけど、それでいい。
 
このドラマは、
自分の記憶にある味を思い出せることが素敵だから。
 
この料理、
 
冷える台所でちょっと、
 
テレビの音が静かに鳴る部屋で、
 
それともこんなマスターのいるカウンターで…
 
どこでいただきますか?
 

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一人で食べて欲しいけど、
私は、なんだかその背中に寂しさどころか温かさを想像します。
 
そんなあさりの酒蒸しを。
 
映画 深夜食堂…見た過ぎる。
でも、深夜に短編ドラマ…っていうのがいいのかなあ。。
 
 
 
to be continued..
 
 
 
and_MATILDA♡